nopipiのブログ

日常の中で得た雑多なTips集

e-TaxでRSUの確定申告(電子申告)してみた(2021年版)

注意: 下記が最新版なので、こちらの記事を参照ください。
nopipi.hatenablog.jp

はじめに

2021年の確定申告で変更があったところをアップデートしました。(2022.2.13)
e-Taxを利用し申請書を作成&提出する時の注意点として、

  • e-TaxのID/パスワードは確定申告期間前に取得すること(税務署に行く必要があり、確定申告期間は激混みなので)、
  • 入力方式で (a)所得税を選択、(b)(RSUのみなら)「給与・年金の方(給与・年金専用)」、(c)給与所得の内容等選択で会社の制度にあわせ、支払先2つ以上か、支払先1つ&年末調整を行なっていない」のどちらかを選択、

するところでしょうか。

また納税は、昨年までPay-easyを使っていましたが、(手数料がそれなりにかかりますが)クレジット方式の方が断然楽だということを知りました。

  • Pay-easy(インターネットバンキング)の留意事項
    • 事前にe-Tax受付システムという確定申告の書類作成とは別のシステムで、納税用確認番号を設定する必要がある点が注意点
  • クレジット方式の留意事項:
    • クレジット枠の限度額が足りない場合は一時的な引き上げが必要。あと手数料がそれなりにかかることに注意(ポイント還元で相殺されるか要確認)

結論から言うと、初めての人には難しい。

事前に用意するもの

書類

  • 源泉徴収票・・・一般には12月。私の会社は1月頃に送付されてきます
  • RSUの今年のvest金額 ・・・円換算した金額を利用します
    • VestされたRUS金額(USD)・・・RSUを扱う証券会社などから取得します
    • 為替レート・・・Vestされた日の為替レートを利用します。
  • その他
    • 予定納税額: 予定納税がある場合は年間の合計金額(1期分+2期分)を控えておきます
    • 各種控除があれば控除用の資料も準備しておきます
      • ふるさと納税: 余談ですが、2021年からふるさと納税のサービスから寄附金控除に関する証明書(XMLファイル)を発行しそれを適用することで簡単に確定申告できるようになっています。
      • 住宅控除、医療控除、などなど

e-Tax環境

e-Taxのログインは、下記2方式があります

  1. マイナンバーカード方式(スマホアプリをアプリを使った2次元バーコード方式)
  2. マイナンバーカード方式(ICカードリーダライタ必要)
  3. ID・パスワード方式(予め税務署に行きID・パスワードを発行してもらう必要あり)

ここでは「ID・パスワード方式」を利用しログインています。

ID・パスワード方式の場合、税務署に行きID・パスワードを発行してもらう必要がありますが、確定申告時期(2-3月)はものすごく混むので、12月前に事前に取得しておくことがお勧めです。

確定申告書類の作成と提出

e-Taxログイン

ログイン場所が分かりづらいですが、https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrlで「作成開始」を押し、所定のログイン方式(私はID・パスワード方式)で進みます。

提出方式方式の選択

書類の提出方式(というかe-taxのログイン方式)をここで選択します。「ID・パスワード方式」の

事前確認

  • 申請者の登録情報(名前・生年月日・住所など)を確認して、「申告書等を作成する」を実行します。
  • 2020年分であれば「令和2年分の申告書などの作成」を選び、「所得税」を選択します。

書類作成

書類作成の開始

「作成開始」を押します。

申告内容に関する確認
  • 提出方法:
    • 税務署に行かずにインターネットで完結する「電子申告」の場合は e-Taxにより税務署に提出する」を選択します。
  • 給与以外に申告する収入:
    • RSUは給与になるため、RSUの申告だけの場合は 「いいえ」になります。
    • 他に株や不動産収入がある場合は 「はい」を選びます。
  • お持ちの源泉徴収票は1枚のみですか?
    • RSUは源泉徴収票に含まれてなく別申請する必要があるため、 「いいえ」を選択します。
  • 税務署から予定納税額の通知を受けていますか?:
    • 前年に確定申告での納税が15万円以上の場合、前年の7月と11月に納税しているはずで、それが予定納税です。予定納税がある場合は「はい」を選択します。


収入金額・所得金額の入力

RSU入力の場合は、「給与所得」を入力します。


  • 年末調整済みでない源泉徴収票の入力 ・・・RSUの金額をここに入力します
    • 支払金額 : 事前確認した「VestされたRUS金額(円換算)」を入力
    • 源泉徴収税額: 源泉徴収はないので「0」を入力
    • それ以外の項目: 空欄でOK
    • 支払者の住所・氏名: 私の場合は、本社(海外法人)を入力
  • 入力が完了し内容確認たら、「入力終了(次へ)」で進む

ここまででRSUの入力は完了です。
他の収入がある場合は他の項目も入力します。
全て入力したら末尾の「入力終了(次へ)>」を押します。

所得控除の入力

ふるさと納税(寄附金控除)など、他に確定申告が必要なものがある場合ここで入力します。ふるさと納税の入力方法についてはこちらが参考になります。


税額控除等の入力
  • 住宅ローンの控除、その他、控除がある場合はここで入力します。
  • 予定納税がある方は、「予定納税額」を確認します。自動入力されていない場合は手動で入力します。


計算結果の確認

最後に納付金額が出るので確認して、「次へ」へ進みます。

住所・氏名入力と印刷/e-Taxでの書類提出

  • 納税方法の説明の後に、住所・氏名などの情報を入力します
  • マイナンバーを入力します
  • 「送信・印刷」で帳票を最終確認します
  • 追加データ: 添付データ、税理士情報、登記情報などの追加。なければ全て「いいえ」で次に進みます。
  • (e-Tax送信の場合)データの送信:e-Taxのパスワードを入力し、データ送信します
  • 最後に送信完了した帳票を印刷orダウンロードして完了です。

クレジットカードで納税する

手数料がそれなりにかかりますが、こちらの方が手続きは断然楽です。
また手数料はクレジットカードのポイント還元と相殺される可能性もあるので確認してください。

  • クレジット枠の一時変更
    • クレジット枠が足りない場合は納税のために一時的にショッピング枠を拡大申請します。カードによってはオンラインで即時対応してくれて楽ですね
  • 納税への進み方
    • 確定申告の帳票送付が完了した時点: それぞれの納税方式のリンクが表示されているのでクレジットカード納付手続きを選択します
    • 確定申告を完了済みの場合: 作成コーナートップのメッセージボックスの確認を開き(下図参照)、メッセージボックス一覧の中の、納付情報登録依頼を開くと、確定申告の帳票送付が完了した時点の納税方式リンクと同じページが開いきます

  • クレジットでの納税: あとは画面に従ってネットショップと同様の手続きでポチポチすればOKです。

pay-easyで納税する

今回は、インターネットバンキングのpay-easyで納税してみました。(正直分かりずらかった)

納税用確認番号を登録

納税する前に、e-Tax受付システムで「納税用確認番号」を登録する必要があります。

  • 「各種登録・変更」から「納税用確認番号、納税用カナ氏名・名称の登録・変更」を選びます
  • 「納税用確認番号」に数字6桁の番号を設定します。

インターネットバンキングのpya-easyで納税

国税庁の納税手順はこちらになります。

  • 収納機関番号 : "00200"(固定)
  • 納付番号: 利用者識別番号(e-Taxのログイン時のID)
  • 確認番号: e-Tax受付システムで設定した「納税用確認番号」
  • 納付区分:
    • こちら納付目的コードの説明に従って入力します
    • 令和元年の確定申告の場合は、"0204502"になります。
      • (A)税目番号: 020 (申告所得税)
      • (B)申告区分コード : 4(確定申告)
      • (C)元号コード: 5(令和)
      • (D)課税期間: 02(令和2年)
  • 払込先を確認して、払込金額を入力します。払込金額は、e-Taxの確定申告書類作成の最後に表示された金額になります。

*1:TTM(公表仲値)、TTS(電信売相場)、TTB(電信買相場)と言います。詳しくは、こちらを参照